ロボットオペレータのブログ(その後)

アンカーマン・中村仁彦

前回の記事で紹介した「ロボットオペレータのブログ」は、7月5日の時点で原子力発電所での作業の内容に関わる記事が削除されていました。貴重な情報だったのでたいへん残念です。

原発事故の現場を管理する側から情報管理上の圧力が著者にあったとすればお気の毒です。ブログは、感情に振り回されず、落ち着いた言葉で、客観的で、主義や主張に偏らず、現場でしか分からない経験を情報として提供していました。技術者にとっても現場での機械やロボットの実態が分かる貴重な情報でした。

現場を管理する側の方へのお願いです。わが国全体からあるいは世界から注視され情報提供の責任を持っているにもかかわらず、原発事故に関する情報の透明性が確保されていない状況です。通常の職務上の守秘義務をもってひとくくりに締め付けるのではない対応をお願いします。

著者の方にお願いです。公開をはばかられるとしても是非「ロボットオペレータの記録」として残しておいてください。いつか時期がきて必要とされると思います。

twitter上で、roboticstaskforce での紹介があったので削除することになったのではないかという指摘もありました。インターネット上の特定の公開情報の価値を認める者が、その価値の故に意図的にその流布を止めようとすることは公開性の原理に反する行為である思います。

人には、情報の占有をパワーとみなし、パワーをもつことで優位に立とうとする深層心理があるのではないでしょうか。様々な情報に接する立場のグループの人たちが、秘密情報でない情報についてもグループの外に口を閉ざす傾向がある。今回のように公開性を明確に求められる状況においても、このような「美徳」が何十もの美徳のバリアになって情報の伝達を遅らせている。公開の意図的不作為は、目的はどうあれ行動として、この深層心理に屈服してしまうことではないでしょうか。



コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中